2006年03月25日

SPIRIT

▼監督: ロニー・ユー
▼出演: ジェット・リー、中村獅童、スン・リー、ドン・ヨン、原田眞人、コリン・チョウ 他
▼英題: Spirit
▼公式サイト: http://wwws.warnerbros.co.jp/spirit/

ひ弱な少年だったフォ・ユァンジャは、優れた武術家である父を尊敬していた。しかしあこがれの父は、息子が武術家への道を進むのを望んでいなかった。
月日が経ち、成長したフォは武術の達人として名声を得るようになっていた。亡き父の後を継ぎ、多くの弟子を抱えた彼は、武術家として順風満帆の日々を送っていたが、いつしかそれは自惚れと慢心を植え付けるようになる。

ある日、弟子の一人が痛めつけられた腹いせに、チンという武術家に決闘を仕掛けたフォは、激闘の末に彼を殺害してしまう。
しかし、帰宅した彼を待ち受けていたものは、復讐によって惨殺された最愛の家族の姿であった。
悲しみと後悔に打ちひしがれた彼は、故郷から忽然と姿を消した。長い道のりをひたすらさまよい歩き、たどり着いたのはのどかな山村だった。

そこで盲目の娘ユエツーとおばあさんに助けられたフォは、その家で一緒に暮らすようになる。農耕作業に汗を流し、人々の暖かさに触れ、そしてユエツーの純朴な優しさに接しながら、彼は生きる力を取り戻していった。
しかし彼は、この村での平穏な日々を捨て、故郷に帰ることを決心する。ユエツーの涙に見送られ、久しぶりに故郷の地を踏んだ彼は、その変貌ぶりに驚かされた。

西欧列強の支配が強まる中、祖国の人々を勇気づけるために、フォは武術家としてのアイデンティティーを活かすことにした。巨漢の外国人格闘家と戦い、見事に撃破したフォの姿は話題になったが、西欧列強の卑劣な罠を誘引することになる。
1910年9月14日、世界初の異種格闘義戦が開催。4人の強者と連続で対戦する条件を快諾したフォは、静かなる闘志と確固たる決意を胸に、闘いの舞台へと登っていった・・・。

◆ ◆ ◆

ジェット・リーの久々の辮髪姿です。このヘアスタイルがここまで格好良く似合うのが凄いですね。
なんでも、この作品を最後の武術映画出演にするんだとか。年齢的なモノもあるのかも知れませんが、「中国人は戦ってばかり、というイメージを払拭したい」のが主な理由みたいです。
今後は違った魅力を披露してくれそうですね。

さて、その最後の映画が、マーシャルアーツの始祖とも呼べる人物を描いた作品。この人物は実在したそうで、その活躍によって中国武術は世界に広がり、やがてブルース・リーなどのスターを生み出すようになったんですね。

ストーリーはというと、主人公が努力して成功し、傲慢さから挫折するが、心のリハビリを経て見事に復活する・・・って流れで、とっても判りやすいですね。結末は、観客が望む純然たるハッピーエンドでは無かったですけど、主人公の生き様としては最高のクライマックスだったと思います。

中村獅童など日本人キャストにどうしても注目してしまいますが、役とキャラクターがマッチしていたのもありますが、演技も良かったですね。武術家ではないけれど、雰囲気を持っていますよ。

西欧列強の悪い仲間として陰謀を企てるのが日本人で、それに背く高潔な武術家も日本人って設定にはちょっと違和感がありました。
でも、近代日本に見られる卑劣さと、かつての武士道の持つ潔癖さという二律背反を内包する民族として、日本人はうってつけかも知れませんね。

期待したアクションシーンは、やっぱりハリウッド作品と比べると派手さはありませんね。あちらを見慣れてしまうと、ちょっと古臭く感じてしまうのも否定できません。
建物を破壊しながらの格闘シーン以外は、基本的に格闘場での闘いなのでバリエーションが限られてしまうのもあるんですけど。高所にある格闘場とか、中国と西洋の剣による闘いとか、いろいろ変化を持たせようとしたのは判ります。

星空の下で、華麗に武術の型を繰り広げる主人公の姿を見て、これはハッピーエンドなんだと実感しました。
最後に見せる笑顔には、いろんな意味が込められているような気がします。

■満足度: ★★★☆☆
■鑑賞日: 2006.3.24
■映画館: 広島バルト11(8)
posted by ばりさく at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | スクリーン2006
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