2006年02月12日

フライトプラン

▼監督: ロベルト・シュヴェンケ
▼出演: ジョディ・フォスター、ピーター・サースガード、ショーン・ビーン、エリカ・クリステンセン、ケイト・ビーハン、マーリーン・ローストン 他
▼英題: Flightplan
▼公式サイト: http://www.movies.co.jp/flight-p/

航空機の設計エンジニアであるカイルは、6歳になる愛娘ジュリアを伴って帰国の途に向かっていた。彼女たちの乗るベルリン発ニューヨーク行きの飛行機は、カイルも設計に携わった最新型のジェット機である。
そしてこの機の貨物室には、亡くなった夫の棺が収められていた。

空港を飛び立って幾ばくかの時間が過ぎ、カイルは心労もあって眠ってしまう。ふと目を覚ますと、すぐ近くの座席で眠っていたはずのジュリアの姿が見当たらない。
急いで周囲を探すが見つからず、カイルは乗務員に相談する。しかし乗務員が調べた搭乗記録にはジュリアの記録が無く、他の乗客もジュリアの姿を見た者はないという。

乗務員総出で機内をくまなく探すが見つからずパニックに陥るカイル。そんな彼女に乗務員が告げた真実が、彼女をさらに追いつめていく。
「娘さんはご主人とともに、すでに亡くなっています」

しかしカイルは信じない。愛する娘は一緒にこの飛行機に乗り込んだのだ。
誰一人頼れる者のいない機内で、彼女はジュリアを捜し続ける。自分が設計した飛行機のシステムを駆使して、カイルの孤独な戦いが始まる・・・。



◆ ◆ ◆

久々のジョディ・フォスター主演作なんですが、密室で娘を助ける物語となると前作「パニックルーム」と似ている設定ですね。
でも、実際に見てみると趣はかなり違っていました。

娘が忽然と姿を消してしまい、半狂乱になってしまう痛々しい母親の姿を演じる迫力は凄まじいものがあります。しかし、事件であれ事故であれ、自分の不注意(過失)で行方不明になった側面が少なからずあるのに、あそこまで露骨に他人を責めるのには閉口してしまいます。

「娘が実は亡くなっていて・・・」というシークエンス自体は新鮮味がないんですけど、信頼できる第三者が言うことによって「もしかして」と思わせます。そしてこの「事実」を、あの客席乗務員が言ったことに意味があったなんて、上手いなぁと思いました。

全体としては意表をつく展開もあったり、機内の描写などもしっかり作ってあって楽しめたのですが、肝心の「娘行方不明」という事件がつまらない、っていうか犯罪計画としては杜撰に感じます。

棺を使うトリックにしても、主人公たちが遺体を携えてアメリカに帰国する・・・ということが大前提になっていますが、もしかしてロシアやアメリカの法律や慣習で、かならずそうするんでしょうか。じゃないと計画として成立しませんもんね。

主人公の娘を拐かす手段と目的がイマイチ判らないし、どうも偶然が重なりまくって後から「計画でした」って言われてるような印象で、腑に落ちないことばかりでした。

設計エンジニアとしてのスキルをフル稼働して、機内をパニックに陥れる彼女の姿がこの作品の眼目です。娘を助けたい母親として当然かも知れませんが、これは迷惑この上ないというか犯罪でしょう。
クライマックスは格好良かったし、娘を助け出して勝ち誇った表情は素敵でしたが、「何か違うなぁ」とエンディングまで違和感を感じました。

誠実な機長の存在と、彼らの台詞でなんとかストーリーとして受け容れられているような印象ですね。

最後の最後、散々あらぬ疑いをかけて非難しまくったアラブ人乗客に対して無言っていうのも不愉快です。
あの回想シーンとかはいったい何だったんでしょうね。というか、やっぱり一言謝れよ・・・って感じ。

■満足度: ★★☆☆☆
■鑑賞日: 2006.2.11
■映画館: 広島バルト11(11)
posted by ばりさく at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | スクリーン2006
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