2005年08月15日

亡国のイージス

▼監督: 阪本順治
▼出演: 真田広之、寺尾 聰、中井貴一、佐藤浩市、勝地 涼、チェ・ミンソ、吉田栄作、原田芳雄、岸部一徳 他
▼公式サイト: http://aegis.goo.ne.jp/

海上自衛隊の最新鋭イージス艦「いそかぜ」に勤務している先任伍長・千石は、責任感が強くて部下思いであり、周囲からの信頼も厚い。
彼の趣味は絵を描くことであり、任務中の船上でも時間が出来ると筆をとり、画用紙に海を描いたりしていた。

「いそかぜ」が東京湾沖での訓練中に事件は起こる。艦長が何者かによって殺害されたのだ。
副長の宮津は、テロリストの一味である如月一等海士の犯行だと告げる。彼は千石に絵のアドバイスをしてくれた若者だった。

部屋に立てこもって艦の爆破を図る如月を説得すべく、ルートを駆使して部屋に侵入する千石。そして見事に爆破を食い止め、外部との通信手段を絶つことに成功する。
如月は身柄を副長に拘束され、事態は収まったかに思われたが、副長からは総員に離艦命令が下される。

この事件は、全てが宮津と某国工作員・ヨンファが仕組んだイージス艦乗っ取り計画だったのだ。
宮津シンパの乗組員とヨンファが連れ込んだテロリストたちは、米軍から奪った生物化学兵器「グソー」をミサイルの弾頭に仕込み、照準を首都圏にセットして日本政府に通告した。

この事態に、一度は離艦した千石だったが・・・。



◆ ◆ ◆

ベストセラーとなった福井晴敏の同名小説が原作です。
「イージスとはギリシャ神話に登場する無敵の盾」というフレーズで始まるこの作品は、現代日本を舞台にした軍事モノとしてはかなり良くできていました。

まずは映像の迫力に驚嘆しました。さすがに海軍と空軍が全面協力したとあって、日本映画とは思えないリアルな映像満載です。
ホンモノの戦闘機の離着陸シーンに始まり、圧巻はこれまたホンモノのイージス艦が登場。さすがにこの点においては、ケチの付けようがないほどの興奮ですね。

しかし、肝心のストーリーが判りにくかったのが残念です。原作は未読なのですが、それでも大事なことをいくつも端折ってるんだなぁと感じました。
代表的なのは、やっぱりあのキスシーンですね。互いの信念や任務をかけて戦っている最中に如月が海に落ちると、躊躇せずに海に飛び込むジョンヒ。

追い打ちをかけるのかと思えばいきなりキスし、挙げ句にスクリューに巻き込まれてしまうこの女性の行動には、疑問符が付きまくりです。
これではただの宣伝用カットですね。意味がさっぱり判りませんでした。

そのキスシーンに限らず、ジョンヒに関する説明がほとんど欠落しているのもいただけません。意味深なシーンはいくつかあるんですがね。
喋らなかったのを「喋れなかった」と結びつけるのに、あの首の傷だけで想像しろというのは無理なんじゃないかなぁ。

それと、なんかどこかで見たことあるような印象が残りました。
平和ボケした日本人へ向けたメッセージとしてテロリズムに走るというのは、パトレイバーの劇場版2作目と同じですね。テロリストが最後に強硬派と穏健派(テロリストなのに笑)が分裂してしまうのは「ザ・ロック」だったかな。

まぁそれでも、楽しめた作品だとは思います。
豪華なキャストの顔ぶれでしたしね。やっぱり真田広之は、何を演らせてもカッコ良いです。

あ、それと見ている間、映画「陰陽師」の敵役、道尊と幻角の対決だ、と思ったのは内緒です。


■満足度: ★★★☆☆
■鑑賞日: 2005.8.14
■映画館: 広島バルト11(2)
posted by ばりさく at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | スクリーン2005
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